過眠症の原因
過眠症の原因といっても、実に様々です。
過眠症を起こす代表的な病気を挙げると、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、反復性過眠症、特発性過眠症、むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害、概日リズム睡眠障害から、身体疾患や精神疾患に伴う日中の過眠や薬の副作用そして不適切な睡眠衛生などが挙げられます。
中でも過眠症の原因として代表的なものにナルコレプシーがあります。
思春期から青年期に多発するといわれる病気で、俗に居眠り病とも呼ばれています。生活の中で、耐えることができない突然の眠気に頻繁に襲われる病気ですが、眠気だけでなく、金縛りや寝入りばなの幻覚の他、情動脱力発作と呼ばれる、
大笑いしたり得意になったり興奮したりした時など、突然筋肉の力が抜けてしまう発作などの特徴的な症状があります。
ナルコレプシーの発症原因については、近年研究が進んでいるのですが、現段階ではまだ解明されているというわけではありません。
よくメディアに取り上げられることもある睡眠時無呼吸症候群は、珍しい病気ではありません。
この病気に罹っている日本人は、およそ200万人と推定されおり、病気の自覚のないまま生活して過眠症を引き起こす場合もあります。
睡眠時無呼吸症候群の発症率を高める危険因子の一つとして肥満がよく知られています。
過眠状態が数日間から数週間程度続く状態を不定期に繰り返す反復性過眠症はまれな病気で、未だその病態に関する研究はあまり進んでいないと言われています。
発症に関してはストレスが誘因となることがあるといわれているので、家族や周囲の人々の理解と協力して病気と向き合う必要があります。
中の眠気が主な症状になる特発性過眠症はあまり進んでいないと言われています。この病気の発症頻度は少なく、発症の原因に関しても未だにわかっていないと言われています。
原因がわからない病気がある一方で、抗ヒスタミン薬、抗てんかん薬、抗精神病薬などの薬の副作用による過眠症や、生活のリズムや、睡眠の質や量に関して問題を抱えて不適切な睡眠衛生により起こる過眠症などもあります。
このように過眠症の原因は実に様々で、適切な対処法を探るためにも専門医などに相談し、過眠症の原因を突き止める必要があるといえます。⇒ 過眠症をチェックしよう