過眠症の対策

過眠症の対策

過眠症の対策で一番大切なものは、まず専門医に診断をしてもらうと言うことです。

 

過眠症の原因は様々でその問題を解決するための方法も適切なものを選ぶ必要があります。

 

過眠症の原因としてよく知られるナルコレプシーの場合は、根治的な治療法は未だ見つかっていませんが、専門医による正しい診断と適切な治療を受けることで、ほぼ普通の日常生活が送れるような対策をしていく必要があります。

 

ナルコレプシーの場合この対策に関しては、自分でできる対策と、周囲の人たちの協力、専門医の治療の3つを同時に行う必要があります。

 

自分が主体となって行う対策として生活習慣の改善があります。

 

10分から30分程度の昼寝などによる睡眠のコントロールなど周囲の人たちの協力も不可欠です。

 

また医師と相談して眠りの質を上げるために睡眠薬を活用することも友好な方法です。

 

また精神刺激薬による日中の過眠対策もあります。これは適切な時間に服用することで日中の眠気を回避させるものです。

 

他にも概日リズム睡眠障害の場合は、体内時計の狂いによって生じる睡眠障害から引き起こる過眠症ですので、睡眠のリズムを正常化することが求められています。

 

治療としては、高照度光療法やメラトニン療法が知られています。高照度光療法とは、目から入った光で、脳にある体内時計を調整することを目的としています。

 

特に、極端な早寝早起きで悩んでいる人の場合は、夜の就寝時刻の前に強い光を浴びることで、睡眠や覚醒や深部体温のほか、メラトニン分泌などのリズムも、遅いほうにずれていくので、症状の緩和につながるとされています。

 

同時に起床した早朝にはブラインドやサングラスを使うなどし、あまり光を見ないようにすることで、睡眠の時間帯が早まることを予防していきます。

 

睡眠相前進症候群に対するメラトニン療法は、光は逆の作用があるメラトニンを夕方に内服することで睡眠の時間帯を遅らせようとします。

 

これら高照度光療法とメラトニン療法を平行することで、体内時計を整え睡眠のリズムを正常化することを目指します。⇒ 過眠症にはカフェイン!?